毎年、春４月頃から「アリ」が室内に発生したとの駆除依頼・お問合せが入ってきます。
　近年は６月以降、非常に多くなっています。
　室内で発生するアリの大半は「ヒメアリ系」で、台所・洗面所等の水周り付近やリビング・和室などの壁と床面のスキ間・窓枠から出没しています。
　侵入経路は、外壁部分の亀裂等が主で壁中や床下のあらゆる所を徘徊します。
　完全駆除は難しいですが、当社使用薬剤の処置でほとんどは再発を防止しています。
　外壁部分に「アリの道」がある場合は、特殊噴霧施工で駆除をします。お客様の対策としては、亀裂部分をコーキングして侵入を防止する事が得策と思われます。

「イエヒメアリ」
体長2～3mm。体色は全体的に黄淡色～褐色で腹部後端のみ黒色で光沢がある。土がなくても巣を作り屋内性の為に、最近ではマンション・アパート等の集合住宅で被害が多く、壁紙の裏やタンスの裏などの、ちょっとした隙間に巣を作り次々に分巣をし、一気に数を増やします。大量に発生して室内を歩き回るので不快。甘い食品や乾物、肉類等の食品に群がります。まれに人を刺す。

「ヒメアリ」
体長1.3～1.6mm程度で黄淡色。腹部は全体的に黒色で光沢がある。イエヒメアリと間違えられ易いが屋外に巣を持ち砂糖やお菓子をエサにとる時だけに室内に侵入します。

「ムネアカオオアリ」
体長8～12mm。胸部は赤く頭部と腹部のほとんどは黒で、働きアリを横から見ると胸部の上は弧を描くような形をしている。
基本的に巣は土壌に作らず、朽木や枯れ木に巣を作る。
行列を作らず主に単独で狩りをする。

「ケアリ」
体長2.5～3.5mmで全体的に黒褐色をしており、働きアリは頭部が大きく発達して体表には毛が多数生えている。
巣は朽木や枯れ木の近くの土壌に営巣するが、室内に侵入したり家屋の外壁や木材などに巣を作ることもある。

※近年、新築の一戸建でアリが発生する事が多々あります。
　新築の物件にアリが行列で侵入していく様子を見掛けた事もあります。一説によると建材等の臭いにつられて寄っていくとも言われています。
　アリの室内への発生や侵入は、建物の築年数は関係ないと考えた方が良いです。

※８月のお盆前後に発生する羽アリ。
　集中的に羽アリが発生する場合は、壁の中に巣があると思ってください。結露や雨もりで躯体内部の枠等が腐食し、そこへアリが巣を作ります。この場合新しい枠に交換し薬剤処理が必要になります。

　5月上旬から6月中旬にかけて発生する白アリは、躯体内部の木材を捕食していく為、早めの対処をしないと建物全体が大変な事になります。

※お風呂場の壁の中に、黒アリの巣があった例

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外壁から住宅内に侵入する黒アリ
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外壁を剥がしたら巣があり、躯体は真っ黒になり、原形がない部分も有りました。
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黒蟻の女王蜂

※白アリの被害をうけた柱

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手でもボロボロと崩れるほどもろくなっています。